ケンカ考
私は弱い。
一人っ子で、お見合い結婚の両親で、私が生まれたから父が病気に負けないようにしなくてはとがんばった、母はそういう父を看ながら私の相手全力でしてくれた、というような家庭で育った。
私無しで成立するカタチはない家庭だった。
うぬぼれを承知で言えば。
だから「自分は要らない」ということを、大事な人の前で知ることに非常に弱い。
つらい。痛い。
そして、口では要らないといっていても、いつもどこかでつながっている、という関係も持っていない。
要るものは要る、要らないと言われたらそれまで、という経験が多い。
中学で仲間はずれになったことがあってそれがやっぱり今でも一番怖いし、ひとりっこだから悪口を言い合いつつも翌日にはケロっとしている、というようなきょうだいの関係もない。
悪口を言い合うような幼馴染らしい幼馴染もいない。
だから要らない、って態度を一瞬で示されるのが怖くて、示されたらその怖さと不満を、整理されてない状態でぶつけてしまうのだ。言葉で。
その結果いつもケンカというか、彼にキレられることになる。
彼はすぐ私を要らないってする。
ほんとはそうじゃないってわかってても、私に見える態度以上に、一応私を大事に思ってくれていると知っていても、要らない、ってされると、泣いてしまう。
やっぱり目に見える形で、示してほしくないんだよ。
「大事だよ」って示すことはわざわざしなくてもいいから、せめて「要らない」って態度をしない努力はしてよ。
努力でいいよ。
私も少しずつ、強くなる努力をするから。
まずは手始めに、ああいうとき売り言葉を言わないようにするとか、泣かない、とか。
そうか、そう言えばいいのかな。